筒香「…!」
大谷「イテテ…ん?」
筒香「あれ?俺が…2人?なんで!?」
大谷「…な、なんだこれ?俺が大谷になってる??」
筒香「筒香さん!なんで…!?」
ザワザワ
「なんだ?」
「あれ、大谷選手じゃない?」
大谷(筒香)「…!まずいな。とにかく出よう」
筒香(大谷)「くっ…!」
引用元: https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1623399988/
およそ、自分の身によからぬ事がおきたのではないかと。
大谷「多分…そういうことだろう」
筒香「ば、馬鹿な!何とかして戻らないと!明日も試合なのに!」
大谷「…」
筒香「くそっ…!筒香さん、もう1回ぶつかってみましょう」
大谷「…!っだ、ダメだ。…怪我するかもしれない。」
筒香「そ、そうですね。だけど…」
大谷「とりあえず、お互い明日も試合だ、それから考えよう」
筒香「僕はドジャースタジアムに行くってことですか?」
大谷「あぁ。もう夜も遅い…。試合が終わったら連絡するよ」
筒香「わ、わかりました」
大谷 パワーA ミートD 走力B 守備E 球速160 スタC コンF スプリット6 スライダー4 カーブ2 カットボール1 特殊能力 威圧感など
筒香 パワーE ミートF 走力E 守備E
メジャー算定
筒香(大谷)「はぁ…今日身体もどるかな。」
ベッツ「オイ、ヨシ!」
筒香「あ、あぁ、はい!(あ、ベッツ選手だ。すげぇ)」
ベッツ「オマエなんで今日こんなに入りが早いンダ。ベンチスタートダロウ?」
筒香「は、はは…(そっか、出場機会がそもそもないのか)」
ベッツ「まあ、せいぜいベンチを温めておいてクレ!」
筒香(…)
ロバーツ監督「ヨシ!」
筒香「は、はい!」
ロバーツ監督「出場機会はないだろうが準備はしといてくれ」
筒香「…わかりました」
「キャー、ohtani~!」
「今日もホームランだ!」
「私とデートしてー!」
ザワザワ
大谷「す、すげぇ、何だこの声援」
アメリカではブーイングしか受けたことの無い筒香には新鮮だった。
マドン「ヘイ、ショウヘイ、ピッチング練習はいいのか?」
大谷「えっ!ま、まさか今日って…」
マドン「お前が両方やるって言ったんだろう。」
大谷(だ、大丈夫か?!)
…
スズキ「よし、いいぞ」
大谷(やべぇ、打撃はともかくピッチングは…、もう知らん!)ビシュ!
ズドォォォン!!
スズキ「球速、戻ってきたみたいだな」
大谷「…(す、すごい)」
ビシュッ!
ズドーン!!
ハニガー「くっ!」ストラックアウッ!!
実況「大谷選手、三者連続三振ー!!これで6回まで無安打ピッチングです!」
イグレシアス「やべぇな」
フレッチャー「バケモンめ…!」
大谷「…」
実況「さぁー、大谷選手が先頭バッターです!」
大谷(…)
実況「おっとぉ?なんでもない打席なのに場内がスタンディングオベーションだぁ!」ドワァァァァ
大谷(なんだよこれ)
実況「さあー、第1球投げました!」
大谷(俺は…)カキーン
実況「高ーく上がった!もう、センター!仰いでいる!どうだ!入ったホムラーン!」ドワァァァァ
大谷(俺の知らない野球だ…!)
7回 ドジャース 2-11 Dバックス
テーラー「この試合も終わりだな」
カーショー「…」ガックリ
カーショー(俺は打者16人に対し奪三振3被安打8自責点7だった)
カーショー「くそっ、防御率なんかみたくねぇっ…!」
カーショーは5月からの不調を取り戻せずに後半戦を迎えていた。
7回裏ドジャース攻撃
ロバーツ「…おい!ビーティ、今日はもういい」
ビーティ「はい」
ロバーツ「ヨシ!」
筒香「…(明日は移動日だ。このロスを離れる前に、筒香さんに今夜なんとか会わなきゃ、くそっ…)」
ロバーツ「聞いてるのか、代打だ。」
筒香「…えっ!」
ただ速球に慣れてないだけなんだ
致命的すぎる
ブーブー
実況「会場からブーイングがなりやみません!!」
筒香(アウェーかよ…)
ズバァン!ストラック!
筒香「くっ!(なんだ?すげぇ早く見える…)」
ズバァン!ストラック!
実況「空振りー!」
筒香(いや、大丈夫だ。次は間違いなくストレートでくる。)
実況「簡単に追い込まれた!さあ第3球投げた!」
筒香(ストレー…!!?)ブゥン
ッバシィ!!! ストラック!バッターアウッ
筒香「…!?(振り遅れた…?絶好球だったのに?)」
久々に面白いのでてきたのに
ベリンジャー「あちゃー、」
プホルス「…?」
筒香(くそっ!)
ロバーツ「おい、ヨシ。試合後話がある。」
筒香「(…?)わかりました…。」
結局ドジャースは2-11で敗れた。
そして
筒香「監督、なんですか、話って」
筒香「はぁ…」
ロバーツ「まもなく君をDFAする」
筒香「えっ、…ええぇぇえ!!?」
ロバーツ「そんなに驚くことないだろう。君の成績は打率.120、本塁打0。置いておく理由がない。ただ…」
筒香「っく…!(俺は…!本当は23本打ってるのに!)」
筒香「…わかりました、失礼します。」
ロバーツ「おいまて!」
バタン ダダダッ
筒香(は、はやく筒香さんに連絡しなくちゃ)ピポパポペ
水原「今日も大活躍だったな!5勝目24本塁打!MVPいけるんじゃないか~?」
大谷「ははは、ん?」ブーブー
大谷「(俺の電話番号…ッチ…)明日は久々の休養日だから、飲み行かないか?」ブーブー
水原「ん?あぁ…大谷にしてはめずらしいな」
大谷「あとで落ち合おう!ちょっと電話来てるから」タタタッ
水原「ああ!」
筒香「筒香さんが出ないからじゃないですか!どうするんですかこれから!」
大谷「どうするっつったってなー」
筒香「俺今、監督にDFAするって言われたんですよ!」
大谷「!?」
筒香「早く会いましょう。今からだと会えますから!」
大谷「…」
筒香「筒香さん…?」
大谷「わりぃ、今から飲みなんだわ。」
筒香「!!?」
大谷「悪く思うなよ」ブツッ
筒香「筒香さん!筒香さん!?…くそっ!!」ツーツー
筒香「えっ…?プホルスさん!?」
プホルス「さっき、監督と何話してたんだ?」
筒香「あぁ、いや、僕をDFAにするとかどうとかで」
プホルス「ふーん。お前もか。」
筒香「えっ…?」
プホルス「俺も今はベンチだ。今年限りで野球は引退だろうな…」
筒香「で、でも、独立リーグとか、日本のリーグとかあるじゃないですか」
プホルス「お前は知らないかもしれないが、俺は偉大なバッターだった。誰にも知られたな。だからこそ、この舞台以外で野球をすることなんて認められないんだよ、自分が許せないんだ。」
プホルス「お前だって、そう思ってメジャーにきたんだろ?」
筒香「…!!」
筒香「…大谷」
プホルス「そう、アイツは俺のDHの座を奪っていきやがったんだ!!挙句の果てにはアイツに追い出された形になった。アイツがエンゼルスを選ばなければ…」
筒香「…」
プホルス「まあ、だがこれも単なる妬みだな。自分の成績もわるいんだから。ただ、言いたくなっただけだ」
筒香「それを、なぜ僕に…?」
プホルス「お前、今日のバッティング大谷の真似をしてたよな?」
筒香「…!!」
プホルス「それでなんか、思い出してな…だから、お前に言いたくなったんだw」
筒香「あれは…」
プホルス「だけど、いいスイングだったぜ、三振だったけどな」
筒香「!」
筒香(…)
プホルス「じゃ、俺はそろそろ行くわ」
プホルス「ん?」
筒香「…一緒に、ワールドシリーズ。目指しませんか。」
プホルス「は?」
筒香「活躍するんですよ、僕らが。チームに貢献して!」
筒香「そうすれば、プホルスさんだって来年契約してくれる球団も出てくる。野球を続けられるかもしれない」
プホルス「!」
筒香(俺も…、このままだとDFAだ。それこそ筒香さんはこの身体に戻る気なんてさらさら無くなるだろう。ならば、活躍して、出場機会を得て、WSでア・リーグのエンゼルスと相見えるしかない!!そこで、筒香さんを打ち崩して、身体を取り戻す!!)
プホルス「お前…」
筒香「プホルスさん!」
プホルス「何俺に偉そうな口聞いてんだ!」パコン
筒香「いでっ!?」
プホ香「「監督!?」」
ロバーツ「お前たち、次の試合からスタメンだ」
プホ香「「え!?」」
ロバーツ「勘違いするなよ。今チームにけが人が続出しているんだ。だからお前たちにでてもらうだけだ。ただし!…持って1ヶ月の間だけだ。その間に結果がでなければ、…ヨシ、分かってるな?」
筒香「…はい!」
こうして、俺はしばらくスタメンで出場することになった。ここでアピールできれば定着も夢ではない。元々あった自分の力多少自信があったのだ。
しかし…
筒香「くっ!」ダダダッ!!
実況「悠々アウトー!これで今日4打席3三振の無安打ー!」
筒香「だめか…!」ハァハァ
解説「筒香、焦ってるんですかねぇ」
実況「と、いいますと?」
解説「完全アウトなのに、筒香の全力疾走。めずらしいなぁ、思いまして。」
実況「筒香はこのナショナルズとの三連戦、全試合スタメン出場ですが安打は一つだけ。焦りを隠せないのかもしれませんね。」
筒香「うるせぇ…」
ベッツ(!…なんだ?いつもと様子ちがうナ)
試合終了
ドジャース3-1ナショナルズ
筒香(勝ったのはいいが…そもそも俺が活躍しないとなんの意味もない。)
テーラー「おっ、また大谷が打ったみたいだぞ」
「こいつやべーなw…帰るのかツツゴウ?オオタニだぞ」
筒香「興味ないよ。(ほんとは見たくないんだが)」スタスタ
ロバーツ「おい、ヨシ。明日のメッツ戦の先発なんだが…」
筒香「はい。」
ロバーツ「デグロムだ」
筒香「!!」
ロバーツ「速球が厳しいと思う、悪いが明日は…」
筒香「出させて下さい」
ロバーツ「何?」
ニューヨーク・メッツ戦
シティフィールド試合前メッツ側ベンチ
ニド(メッツ捕手)「おい、デグロム。今日の相手のスタメン、見たか?」
デグロム「いや?なんだ?」
ニド「主力選手皆ケガして殆ど補欠だってよ!ほら!」
デグロム「ふぅん、なら完全試合でもするかなw」
ニド「ww」
ドジャース側ベンチ
プホルス「おい、ツツゴウ。お前大丈夫なのか?」
筒香「…まあ、なんとか繋ぐだけはしてみますよ。」
筒香(確かに、誰も打てないかもしれない。だが今の俺には余裕が無い。この選手を俺が打ち崩すことができれば、道は拓ける…)
実況「さあ、試合開始です!」プレイボール
実況「先発はこの男、難攻不落のジェイコブデグロム!なんと防御率は0.46!今日も無失点に抑えるか!」
デグロム「…」ザッザッ
実況「ベッツに対しまして、第1球投げました!」
ッスバァン!!
ベッツ「ひゅーw」
実況「いきなり100mph!デグロム、初回からフルスロットル!」
解説「こら、うてませんわな」
実況「三球三振ー!ベッツ、手も足もでなーい!」
ラックス(ドジャース遊撃)「あちゃー」
ベリンジャー「投手戦になるかもしれない。なんとか点を入れなければ…」
筒香「…」
その言葉の通り、投手戦の様相を催してきた。そして筒香(大谷)も…
デグロム「ふん…マイナー級の打者か。」
ズバァン!
筒香「…くっ」ストラックアウトォ!!
実況「筒香全くタイミングが合わないー!」
5回裏メッツ攻撃
実況「ショートゴロだー!メッツこの回もチャンスをものに出来ません!」
デグロム「ッチ!!!何やってんだよ…」
6回表 ドジャース攻撃
実況「さぁー、生ける伝説、4番プホルスが先頭打者だー!」
デグロム「ロートルが…俺が引導をわたしてやるよ。」
ビュッ
プホルス「くっ!」パキィ!
実況「プホルス、ファールで粘ります!」
プホルス「(変化球!)」カァン!
実況「甘い球を捉えたー!プホルスセンター前ヒット!!」
ドジャースベンチ、ファン「やったー!」「うおー!」ドワァァァ
解説「イライラしとりますなあ。デグロム」
実況「味方の援護もなく、ついに堪忍袋の緒が切れたか!」
後続の打者はバント、その次の打者が四球でついにチャンスで筒香をむかえることになった。
筒香(…確かにこいつは手強い。160kmの球をなげる…でも)ザッザッ
デグロム(よし、こいつなら抑えられる)ハァハァ
デグロム「おらっ!」ビュッ
筒香「俺だって160投げられる!!」パカァン!
実況「打ったー!どうだ切れるか!?」ドワァァァ!
実況「ファール!ファール!」ザワザワザワ
ベリンジャー「おっしい!もう少しだった!」
ベッツ「あいつよくストレートにタイミングあわせられたナ…」
ファン1「…ツツゴウ、スゴイトバシタナ」
ファン2「ツツゴウ、ガンバレ!」
ザワザワザワ パチパチパチ
実況「おっとお?敵地だが筒香に拍手が送られている!!ワンストライク、さあ、デグロムどうするか!」
筒香(ナ・リーグだけど、俺はこいつに球速でも負けてると言われるのがくやしかった!)
筒香「絶対に打つ!」カキィン!
デグロム「!!」
実況「またファール!」
解説「いや、当てますねぇ。筒香選手」
ニド「(よし、ここはボールを落とそう)」
デグロム「」コクッ
実況「さあー第3球ふりかぶってー、なげた!」
デグロム「!!」
筒香「!!」パキィン!!
会場「!!」
実況「ああっと!甘く入った玉を打ち返したー!!」
実況「打球はぐんぐん伸びてスリーランホームラーン!!!筒香選手今季第1号!」
ドワァァァァァ!!
デグロム「ば、バカな…」
ヒーローインタビュー
アナ「さあ!今日のヒーローはこいつだ!ツツゴウ選手!」ドワァァァァ!!
アナ「今の気分はどうですか?」
筒香「うれしいです」
プホルス、ベッツ「おらっ!」バシャーン
筒香「うぉっ!冷たっ!!おい!」
HAHAHAHAHA
アナ「以上!筒香選手でした!」
…
ダルビッシュ「くくく、デグロムが8失点…よくやってくれたよ筒香」
ダルビッシュ「みていろ、今に大谷の話題なんか消し去ってやる…」
その後はというと、調子付いた筒香(大谷)はバカスカ打ちまくり、チームの主力となっていった。
筒香(今の俺の打率はと、、.220…ようやく、見れる数字になって来たな。)
筒香(チームもこれで2位に浮上した。あとはこのままの調子を維持するだけだ…)
筒香(にしても、筒香さんも打率.312と絶好調…元の俺より調子がいい。これって…)
筒香「はい」
ロバーツ「先発はダルビッシュだ。」
筒香(ダルビッシュさんか…やりづらいな)
ロバーツ「今13勝をあげてて防御率は1.19。最近では一番危ない投手だ。…だが、今はお前の打撃が頼りだ。期待している」
やばいな…
パドレス戦
ぺトコパーク 試合前
筒香(そうだ、ダルビッシュさんに挨拶しとこうかな)
筒香「ダルさん!」
ダル「あん?…おぅ、筒香か。」
筒香「今日はよろしくお願いします!」
ダル「ああ…それより、お前最近調子いいな。」
ダル「でも、お前がいくら打っても大谷が活躍してちゃあ誰も注目しない。大変だな、ははは」
筒香「そ、そうっすね。ダルさんも調子いいじゃないですか」
ダル「ああ、この調子でWSまで行ってやる…大谷を潰すためにな」
筒香「(!?)…大谷が、そんなに気に食わないすか」
筒香「…」グッ…
ダル「二刀流なんて通用させてはいけないんだ」
ダル「お前も打ちまくれ。とにかくあいつの話題を消すんだ。あ、今日は打てないがなw」
筒香「そ、そんなのわかんねぇだろっ!」
ダル「エースだから、わかるから(笑)」
いつも親しく接してくれていた筒香(大谷)にとっては衝撃であった。二刀流には反対されていたものの、ここまで毛嫌いされていたことに対して…
女で身を持ち崩すのもアレやけどあんまりにも噂がなさすぎる
大谷はアメリカの自宅で地下に奴隷を飼っとるんやで?
筒香「あいつは絶対打ち崩す」
2回表 ドジャース攻撃
筒香「よし」
実況「さあ、でてまいりました!最近当たりまくっているこの男、筒香嘉智!」
ダル「くくく」ザッザッ
筒香「うおわ!」ストラック!
実況「筒香思わず仰け反った!まるでピンポン玉のようだ!誰が打てるのかこんな玉!」
筒香「(改めてこの人やっべーな。)…」ギュッ
ダル「オラッ!」ビシュ!
筒香「!」ボール
筒香「くっ!」ブンッ ストライッアウッ!
実況「三振ー!筒香を持ってしても打てないかー!!」
ベリンジャー「投手戦だな…こりゃ」
しかし、均衡を破るのは意外な男だった。
3回裏 パドレス攻撃
実況「ダルビッシュ、打ったー!ボールは転々と転がって、2塁まで行きました!」
解説「最近この人打ちますからねぇ…」
実況「大谷に挑戦状か!ここ10打席で4安打!」
ダルビッシュ「(見てるか大谷…なめんなよ)」
実況「ファム、タイムリーヒットー!」
タティス「ヨォ!」パキィン
実況「すごい当たりだー!!これは文句なし!タティス、第32号ツーランホームランー!」
ダルビッシュ「いいねいいね~」ニヤニヤ
ベリンジャー「勝負しちゃだめだって…」
ベンチの空気も沈鬱なものとなり、ドジャースは拙攻が続く。
実況「あーっと!ラックス三振ーこれで4者連続三振だー!」
ベッツ「むりだナ。うてねェ」
ターナー「どーすんだよあの球。」
実況「さあ、ここで入りたるはココ最近調子の下がってるバーンズ!」
バーンズ「くっ!」カンッ
筒香「ん?」ヒョイ
筒香「!?」
プホルス「どうした…?…!?なんだこれ!ボールがベッタベタじゃねぇか!」
ラックス「ほ、ほんとだ!まさか、例の松ヤニ、ですか?」
ドジャースベンチ「なんだ?」「どうした?」ザワザワ
実況「おっと、ドジャースベンチなにかあったのかぁ?」
実況「おっとドジャースベンチの選手みんなが出てきました…何事でしょうか」
解説「何か、ボールに付いていたとイチャモンつけているんじゃないでしょうか」
実況「なるほどー、少し揉めているようですねぇ…」
解説「しかし、プホルス選手はこんな熱い選手だったんですねぇ。」
プホルス「シーズン中盤にィ!滑り止め剤はダメって言ってたよなあ?!」
ダル「…」
審判「まあまあまあ、暗黙の了解だから…ね?とりあえず次から気をつけて(めんどくせぇなあ)」コソコソ
ダル「…ちっ」
実況「おっとドジャースの選手すんなり引き上げます!」
マウンド
パドレス捕手「松ヤニじゃねーってのに。あいつらうぜーな。とりあえず滑り止めはあんまりつけるな。」
ダル「大丈夫だ」ザッザッ
しかし、ダルビッシュは心ではその動揺から立ち直れずにいた。
審判「ボールフォア!」
解説「動揺しとりますねぇ。」
続くベッツはうち取ったものの、ターナーにもフォアボールを許し、ランナーは一二塁に。
ダル(くそっ、さっきはイチャモンつけやがって、こいつだけは絶対に打ち取る)
プホルス「…」
実況「さあー、異様な雰囲気のペトコパーク。ダルビッシュ、どうするか!」
プホルス「…」ストライッ!
実況「ものすごい変化球!!流石に手が出ない!」
解説「球は荒れていますがいい球なげますねぇ」
ダル(滑り止めなんて、なくても全然投げられんだよ!)ビュッ!!
プホルス「!!」
ダル「!!(まずい!)」
プホルス「ッ!」カキィン!
ダル「…」
実況「取れなーい!!プホルスツーベースヒット!!」
実況「遂にダルビッシュ失点ー!」
ダル「ッチ…!」
実況「そして迎えましたこの男!筒香嘉智!」
ワアァァァァ
マウンド
パドレス捕手「まずいな…一塁が空いてる。ここは勝負しな」
ダル「っざけんな!!こんなやつ相手に申告敬遠するわけないだろっ!!!」
ダル「日本人には俺は絶対負けねーんだよ」ザッザッ
筒香「…」ブンッブンッ
実況「ダルビッシュ、ここは勝負か!」
解説「その気ですね~」
しかし、筒香は簡単に追い込まれてしまう
筒香(集中しろ…)
ダル「…」ガバッ!
実況「さあー、第4球、振りかぶった!」
筒香(集中…)
ビシュッ!!
ダル(いいぞ!振れっ…!)
筒香「…!」ブンッ
ダル「よし!!」
カキィイン!!
実況「あっとー、!!完璧に捉えたー!!ぐんぐん伸びるー!!」
実況「フェンス直撃ー!走者一掃だー!!」
解説「いや、すごいですねぇ。ボール球ですよあれは。」
ダル「…ッッ!」
ダル「なんだ、今のスイング…あの打ち方…」
ダル「大谷みたいに打ちやがって…!!」バァン
実況「あっとグラブを投げ捨てた!!」
解説「えらい、感情的やねぇ~。」
実況「珍しいですね。あーっと流石に降板か。」
解説「あの乱闘みたいなんから、ダルビッシュのメンタル崩れましたねぇ。」
実況「無念!ダルビッシュ14勝目ならず!」
選手控え室
筒香(よし、これでまた首位に1歩近づいた…)
ザワザワ
筒香「ん?どうしたんだ?」
ターナー「おう、ツツゴウ見ろよ!大谷が3打席連続ホームランだ!」
まきんストリー「やべーw」
筒香「…はぁ!?」
大谷は相当好調を維持し続けていた。そのおかげかエンゼルスもいつの間にか首位に立っていた。
筒香(俺が入れ替わる前は…本塁打競争から脱落していたのに。…筒香さん)
実況「さあーはじまりました、世界一
決定戦!エンゼルス対ドジャース!!」
解説「いやー、まさかロサンゼルスで世界決定戦とはね~」
実況「なんといっても、本塁打王の大谷と筒香の日本人対決が注目です!第1戦目から大谷は先発なのでイキナリ!この対決がみられるわけですね~」
解説「日本の視聴率もえらいことなりますよ~」
実況「さあ、試合前なんですが、なんと筒香から大谷に挨拶に行ってたんですねぇ。その映像があるんですが…」
実況「お互いに笑顔はないようです!それほどピリピリしているのでしょうか!」
大谷「!…」
筒香(大谷)「無視ですか?カメラに不審に思われますよ。」
大谷(筒香)「恨んでいるのか…?」
筒香「いや、ちがいますよ。全然」
大谷「…なに?」
筒香「僕、本当は感謝してるくらいあるんですよ。」
筒香「正直入れ替わる前の僕は不振だった…本塁打競争もゲレロに離されて。ピッチャーも球速が落ち始めていた。今年もダメで…、二刀流ならぬ二流だとか、罵倒されると思ってたんですよ。」
筒香「そこで、筒香さん本塁打王になるんだからすげぇやって」
大谷「それはお前の体だからだろ」
筒香「いや、ちがいますね。体の構造はちがいますけど、プレーしてる人は一緒ですよこれは」
大谷「…」
筒香「…ま!なーんて、半分本当じゃないですけどね!…本当は自分で本塁打王を取ってみたかった。まあ、でもこればかりは仕方ない、だから半分は筒香さんが僕の身体で本塁打王を取ってくれてよかったって、正当化してるようなものです。」
筒香「でもそれでもいいんです。来年は僕が、この身体で!筒香で!本塁打王を取るつもりですから!」
大谷「…!!」
筒香「試合、楽しみにしています」
大谷(大谷…)
実況「さあ!ついにWS第1戦がはじまりました!先発は大谷!」
大谷「…」
実況「第1球なげました!」
ズバァァン!
ベッツ「ひょっw」
実況「98mph!スロースターターの大谷からはかなりスピードがでました!」
その回は三者凡退。
その後の2回の表についに勝負が実現する
その後の2回の表についに勝負が実現する
しかし…
実況「さあ、日本のみんなもお待ちしておりましたでしょう!ついにこの2人の対決です!」
筒香(間違いなく調子のいい時の俺のピッチングだ。)ブンブン
実況「打席に入ります!」
大谷「…」ビシュ!
筒香「ッ!」
ボール!
実況「一球みました、筒香!」
その後も大谷はボール球が続き、フォアボールとなった。
実況「少し筒香に警戒しすぎたか、大谷!初めてランナーを背負います!」
筒香(ちぇ~、勝負したかったなあ…)
筒香「ん?」
筒香(なんだ?筒香さんめっちゃ、無警戒だな。)
筒香(ピッチャーはランナーも警戒しないといけないですよ!)ダッ
実況「あーっと筒香楽々盗塁成功ー!無警戒すぎたかー!」
実況「さぁーピンチを背負った大谷!バッテリーどうする!」
スズキ(ランナー気にせずバッター勝負だ!まだ2回、1点はしかたない!)サイン
大谷「」コクッ
実況「振りかぶってー、投げました!」
実況「あーーっと暴投だー!ワイルドピッチー!!」
ドワァァァァ!!!!
大谷「…」ダダダッ
筒香「ハッ!!!」
ドンッ!
実況「あっとー!大谷と筒香が衝突ー!激しいクロスプレーになってしまったー!」
解説「というか、大谷があたりに行ったみたいな感じやねぇ。」
実況「これはこれは、、両者怪我はないでしょうか。」
実況「おっと、筒香の方は大丈夫なようだ!」
大谷「テテ…」
大谷(えっ!!)
筒香「大谷、ホントの勝負をしよう」
イッチ続きオナシャス
元に戻ったってことで
なるほど